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世界発「歯周組織再生医薬品」リグロス-歯周組織再生剤-
今回は、世界発歯周組織再生医薬品リグロスを用いた歯周組織再生療法ハンズオンコースに参加してきました。
このリグロスとは、成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の周囲にある細胞を増やし、さらに血管を作って細胞に栄養を送り込みます。これらの作用により歯槽骨などの歯周組織が再生を促します。
リグロスと同じ成分は、すでに火傷や床ずれなどの治療に使用されています。
リグロスは健康保険適応の医薬品で保険治療のフラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)に使用可能であることから、これまで以上に多くの方に適応が可能と考えられます。
リグロスを使用する、歯周病治療を受ける患者さんへ
歯の喪失の原因の1位が歯周病です。
進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があります。
当院では、リグロスの他に重度の歯周病の治療に骨補填材を用いる再生治療も選択肢の1つとして提案させていただいております。
自分が思うに、過去20年、臨床に影響を与えているトレンドは、「歯を守ること」への意識が弱まっていることです。
歯を抜いてインプラントに取り替えることを急ぐのではなく、天然歯を維持するために、歯の維持・保存の長期に目を向けるべきだと常々思います。